信号保安システム(Working method)とは? †信号保安システムとは、列車の運行の際、衝突事故等が発生しないように列車の位置や速度をコントロールするシステムです。 Simutrans-Extendedでは、Standardとは比べ物にならないほど多くの信号が実装されており、他の類似のゲーム(有料・無料問わず)と比較しても非常に複雑でリアルな信号システムが実装されています。 一般用語 †
Simutrans用語 †
現実の信号保安システム †まずは現実の信号保安システムから説明します。なぜゲーム内ではなく現実について説明するかというと、基本的に「現実の信号配置を真似すればゲーム内でもきちんと動く」ようになっているからです。ここでは、かつて日本で運用されていた、または現在運用されているシステムについて説明します。 無閉塞運転 †閉塞による列車の防護を行わず、運転士の目視によって運行する方法です。すぐに停止可能なように、一般に徐行運転を行い、日本では15km/h以下に制限されます。
イギリスでの鉄道初期に見られ、前の列車が発車・通過してから一定時間後(5分ないし10分等)に次の列車の進行を許可する方式です。日本でも複線区間で代用閉塞方式の一つとして定められています。 非自動閉塞 †非自動閉塞は、スタフ閉塞・タブレット閉塞に代表されるように、人の手を介して閉塞(=1列車のみが在線可能な線路の区間)を操作する方式です。
スタフ閉塞では、「スタフ」と呼ばれる器具を通行票として使用します。つまり、スタフを持っている列車のみがその閉塞内に入ることを許されます。 スタフは1閉塞区間に対し1つしかないので、スタフを持っている限りは絶対に他の列車と接触することはありません。
タブレット閉塞式では、スタフの代わりに「タブレット」と呼ばれる円盤を使用します。スタフと異なる点は、1閉塞に対し複数枚が存在することにあります。
複線区間で使用される方式です。各駅に設置されている信号扱所同士で連絡を取り合い、駅間の防護を行う方式です。 自動閉塞 †
レールと車軸を使って、電気的に在線を検知する方法です。在線していなければレール間はショートしていないので電流は流れず、在線していればショートして電流が流れます。 この電流の有無と隣の閉塞信号の情報から自動的に現示を決定します。 現在最も一般的に使用されている方式です。
車内信号式でも同様に軌道回路を用います。ただし、現示は車内の運転台に表示されます。これにより、高速運転が可能になります。現在では山手線等に使用されています。
GPSなどの情報を用いて次の列車の位置を把握し、自動的に閉塞区間と制限速度を決定する方法です。仙石線のATACSなどが代表的です。 |